セミナー情報
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2021.06.19 セミナー情報
東京商工会議所江東支部「気象災害・大地震対策 BCP策定セミナー」(実施報告)
6月16日、東京商工会議所の江東支部で「気象災害・大地震対策 BCP策定セミナー」を行いました。またも緊急事態宣言中だったのでZOOMで行いました。ZOOMセミナーもさすがにもう慣れてきた感じです。
今回は気象災害・大地震のなかでも台風接近の直前にとる防災行動計画を見える化した、災害タイムラインに重点を置いてお話させていただきました。
台風などの災害を進行型災害といいます。進行型災害はある程度災害の発生が予想できます。そこで災害発生までの時間経過において、いつ、誰が、何をするかを計画したものを、災害タイムラインと呼びます。台風や大雨で言えば、警戒レベル1が出てから実際に災害が発生するレベル5までの間にとる防災行動計画とも言えます。
BCPの策定は自社にはハードルが高いと感じている方も、タイムラインなら1日もあればできてしまいます。その割に直前にとる防災行動なのでその効果は大きいです。ただしあくまで直前の防災行動による防災・減災対策だけなので、発災後の緊急対応(初動対応)やその後の事業復旧は含まれていないことに注意が必要です。
災害タイムラインに関しては、今回と同じ東京商工会議所江東支部において、7月14日にZOOMで策定ワークショップを行います。
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2020.12.16 セミナー情報
兵庫県豊岡市商工会「事業継続計画(BCP)策定セミナー」(実施報告)
12月14日に、兵庫県豊岡市商工会で「事業継続計画(BCP)策定セミナー」を行いました。
豊岡市は兵庫県の北部に位置し、京都から在来特急で約2時間。日本海に面しています。有名な城崎温泉があります。直前にNHKのブラタモリでも取り上げられましたね。
日本海に面し、一級河川の円山川が流れ、大半が森林の地形の豊岡市の災害リスクは、
・隣接する京丹後市沖の断層を震源とする大地震
・南海トラフ地震
・津波
・高潮
・円山川の洪水
・土砂災害
などがありますが、なかでも特徴的なのは「ため池の決壊」です。ため池は、農業用水確保を目的として江戸時代以前から造られてきました。現在全国に約16万のため池があります。
これらは、
・地震による堤体(ていたい)決壊
・大雨による越水・堤体決壊
で下流の住宅などに甚大な危険が及ぶ恐れがあります。
平成30年7月西日本豪雨では32カ所が決壊しました。全国16万のため池のうち、「防災重点ため池」(国が指定する、決壊した場合に下流域への影響が大きいため池)は63,722ありますが、西日本に偏っており、兵庫県は9,135と第1位となっています。ちなみに東京都の防災重点ため池は6、神奈川県は10です。
兵庫県では、ため池のハザードマップを作成しています。
たとえばこれは豊岡市内の「三谷池」というため池ですが、地図上のため池マークをクリックすると、浸水地域がわかるようになっています。
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2020.12.12 セミナー情報
東京商工会議所台東支部「中小企業の災害対策セミナー」(実施報告)
12月11日に東京商工会議所台東支部で「中小企業の災害対策セミナー」を行いました。
台東区は浅草や上野があり、観光地のイメージがありますが、1Km2あたりの事業所数が23区で第3位の事業所密集地域でもあります。荒川氾濫で甚大な被害が予想される江東5区に隣接しています。隅田川をはさんでいることで江東5区ほどの被害ではありませんが、それでも上流の北区付近で荒川が氾濫したら、6〜12時間で台東区の2/3が浸水します。避難方向は上野方面です。上野付近は武蔵野上野台地という台地になっており、標高が4〜20mあります。その関係で、谷中や池之端の一部は土砂災害警戒区域になっています。