お知らせ
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2021.02.27 トピックス
東京商工会議所葛飾支部「ウィルス災害対策BCPセミナー」(実施報告)
2月26日、東京商工会議所の葛飾支部で「ウィルス災害対策BCPセミナー」を行いました。緊急事態宣言中なのでZOOMで行いました。
新型コロナは、国内では第3波のさなかにあり、ワクチンの調達は不透明。世界でも再び増加に転じている国も多く、まさに道半ばの状況でなないでしょうか。
この間、社会と経済は大きく変わってきています。
変わった理由はもちろんコロナ対策ですが、デジタル化を基盤とした非接触・分散型の社会では、「こういうやり方もあるんだ」「こういうやり方でもいいんだ」ということに私たちは気付いたと思います。
オンラインは、当初は不便だけど仕方ないと感じたかもしれませんが、徐々に新たな価値として「むしろプラス」と思えてきました。オンラインの価値を一段抽象化すると「場所の概念が変わった」ということだと思います。具体的には場所の概念から「距離」が消えたのです。距離が消えたということは移動が必要なくなったということで、むしろそれまでより不便どころかフレキシブルな社会が見えてきました。ふりかえって、企業活動は外部環境を認識してこれに対応する形で、自社の強みを活かして必要な弱み補強を行いながら行います。これだけ社会と経済が大きく変わっているのですから、今行うべきは、感染対策はもちろんですが、このコロナのトンネルを抜けた時に広がっている外部環境の大きな変化に適応できるよう事業戦略を構築しなおすことです。
それこそが広い意味での「事業継続」といえるでしょう。
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2021.02.23 トピックス
あいおいニッセイ同和損保「中小企業の災害対策セミナー」(実施報告)
2月22日、あいおいニッセイ同和損保の東京中央支店で、「中小企業の災害対策セミナー」を、会場とSkypeのハイブリッドで行いました。会場は15人程度に制限されていましたが、それでも久々に普通のセミナーができました。
BCPセミナーでは毎回最初にリスクマネジメントの基本的手順をお話ししています。
リスクを知る → インパクトを想定する → 対策を行う
の3ステップです。これは地震も水害も感染症も同じです。この日は、東日本大震災からもうすぐ10年ということで、少し首都直下地震の話題を多めにし、本震に後続する災害を3つお話ししました。
<火災旋風>
これは火炎を含む竜巻です。大正関東地震のときも発生したのですが、その時の人が巻き上げられる様子が油絵で描かれています。
<地震洪水>
強い揺れにより河川の堤防が決壊しておきる洪水です。特に江東5区のようなゼロメートル地帯では大きな被害が出ます。
<群衆雪崩>
避難する群衆が密集することで、1人が転倒すると前後左右や多方向の人が引き込まれていく現象です。20年前に明石市の花火大会の時におきました。
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2020.12.16 セミナー情報
兵庫県豊岡市商工会「事業継続計画(BCP)策定セミナー」(実施報告)
12月14日に、兵庫県豊岡市商工会で「事業継続計画(BCP)策定セミナー」を行いました。
豊岡市は兵庫県の北部に位置し、京都から在来特急で約2時間。日本海に面しています。有名な城崎温泉があります。直前にNHKのブラタモリでも取り上げられましたね。
日本海に面し、一級河川の円山川が流れ、大半が森林の地形の豊岡市の災害リスクは、
・隣接する京丹後市沖の断層を震源とする大地震
・南海トラフ地震
・津波
・高潮
・円山川の洪水
・土砂災害
などがありますが、なかでも特徴的なのは「ため池の決壊」です。ため池は、農業用水確保を目的として江戸時代以前から造られてきました。現在全国に約16万のため池があります。
これらは、
・地震による堤体(ていたい)決壊
・大雨による越水・堤体決壊
で下流の住宅などに甚大な危険が及ぶ恐れがあります。
平成30年7月西日本豪雨では32カ所が決壊しました。全国16万のため池のうち、「防災重点ため池」(国が指定する、決壊した場合に下流域への影響が大きいため池)は63,722ありますが、西日本に偏っており、兵庫県は9,135と第1位となっています。ちなみに東京都の防災重点ため池は6、神奈川県は10です。
兵庫県では、ため池のハザードマップを作成しています。
たとえばこれは豊岡市内の「三谷池」というため池ですが、地図上のため池マークをクリックすると、浸水地域がわかるようになっています。